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※片手袋の分類法

片手袋は三段階の手順を踏んで分類される

十年以上片手袋研究を続けてきた結果、片手袋は魚や昆虫のように分類する事が出来る事に気付きました。つまり、片手袋が発生する状況に一定の傾向や偏りがある事を発見したのです。それを分かりやすくまとめたのが、右の片手袋分類図です。まずは分類図を見て下さい。

さて、分類は三段階を経て行われます。


第一段階『目的で分ける』:何の目的で使われる手袋かで分けます。軍手などは“軽作業類”、毛糸の手袋なら“ファッション・防寒類”、という具合です。

第二段階『過程で分ける』:この分類が一番重要かもしれません。片手袋を大きく二つに分けるとしたら、この第二段階によって分けられる事になるからです。誰かが道端などに落としたまま忘れ去られているのが“放置型”、落ちている手袋を拾った誰かが目立つ場所に置いてあげたのが“介入型”です。「落ちてしまった片手袋に、落とした人以外の手が入るか入らないか?」という事です。また、例外として“実用型”という枠も設けてあります。これは何か作業場の理由があってわざと片方だけ使用されている手袋です。一応このようなタイプも記録しています。

第三段階『状況・場所で分ける』:最後に「放置型、介入型、それぞれ見付けやすい場所や状況」によって分類します。これは年々新種が発見されていますし、おそらく一生かかっても全てのパターンを把握するのは無理でしょう。また新種を加えるだけでなく、勘違いが判明し削除する事も多々あります。

あくまでこの分類表は暫定的なものなので、今まで何回も改訂しています。なので片手袋と出会ったら、毎回今までと違うところがないか注意深く観察しなくてはなりません。

それではそれぞれの段階をもう少し詳しく見ていきましょう。

 分類第一段階

第一段階『目的で分ける』

手袋というものがどういう場面で用いられるか考えてみると、保温・保護・衛生・滑り止め・装飾など多岐に渡ります。第一段階ではそういった目的別に分類します。

・『軽作業類(軍手等)』
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恐らく最も出会う機会の多い片手袋。長年片手袋観察をしていると出会っても劇的な感動はないですが、軽作業類も細かく見ていくと色々なタイプが存在するので地味な面白さがあります。

軽作業類を大きく二つに分けると、ゴムの滑り止めが付いているタイプと付いていないタイプがあります。付いているタイプはゴムの色や、ゴムがドット状になっていたり手の平面が全てゴムになっていたり、バリエーション豊か。付いていないタイプでも軍手そのものの色や素材が色々あります。

基本的にこのタイプは安価なものが多いです。その為大事な扱いを受ける事はなく、誰にも拾われぬまま道端に放っておかれている事が多いのです。また雨の日や水回りに落ちている場合、殆どゴミ同然に汚くなってしまうのも軽作業類の特徴です。

観察時期に偏りはなく、年間通じて出会う事が出来ます。地味ではありますが片手袋研究を年間通して継続出来るのは軽作業類のおかげ。片手袋界最大の功労者です。定期的にホームセンターに赴き、現在流通している軽作業類の種類を確かめたりしています。

・『重作業類』
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軍手でもゴム手袋でもなく、といってファッション類でもなく、何かの作業に使われるのであろう分厚い片手袋。以前は『ガテン類』と呼んでいたように工事現場などでよく見掛けますが、妙に頼もしい存在感があります。

革で出来ている事が多い為、そのひび割れ具合などによって独特の凄みを醸し出しています。

観測出来る季節は通年ですが、各種工事の多い冬場に若干多い気もします。

・『ゴム手袋類』
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「一体日本国内には何種類のゴム手袋が流通しているんだ?」と不思議になるぐらい様々な色、形があります。そして洋服と同じように流行りの色があるのも面白いです。

また独特の光沢感が味わい深かったり、軽作業類に比べて水回りの使用が多い為か、意外な場所で出会う事も多いです。

こちらも観察出来る季節に偏りはありません。

・『ディスポーザブル類』
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“ディスポーザブル”とは主に医療や飲食業界で使われる薄いゴムやビニールで出来た衛生用手袋の事です。一回限りの使い捨てですね。

このタイプをわざわざゴム手袋類と分けたのは、透明で薄いディスポーザブル類を見付けるのはかなり困難な為、出会う場所や状況が他のタイプとはまた違うからです。

他のタイプと比べ絶対数は少ないですが、見付けると、というか気付く事が出来ると嬉しい片手袋です。

観測季節は通年。どういう訳か町中の色んな所で見掛けます。

・『ファッション・防寒類』
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ファッションとしての手袋は革とか毛糸とか布とかに分けるべきかもしれませんが、片手袋の世界ではこれらは全て“ファッション・防寒類”として分類します。

何故なら、「革だからこういう場所に多い」とか「毛糸は布と違ってこの時期に多い」という違いは見られず、いずれも冬の寒い時期を中心にまちのいたる所で観測出来るからです。またファッション類と防寒類に分けなかったのは、その境界が曖昧な為です。

爽やかな春、暑い夏、心地良い秋。ファッション類はいずれの時期も登場の機会が殆どありません。ようやく寒い冬が来て、色も形状も素材も豊富なファッション類の最盛期は片手袋観察者としてやはりテンションが上がります。

またこのタイプは高価そうなものも多く、落とし物としての“もったいない感”が大きいです。その為あまりぞんざいな扱いを受ける事はなく、見付けた人が拾ってあげて目立つ場所に置いてあげている事が多いです。

 分類第二段階

第二段階『過程で分ける』

これはとても重要な分類です。片手袋というと落し物のイメージが強いですが、拾われ物である事も忘れてはいけません。落としたままで放っておかれているのか、誰かに拾われたのか?それによって片手袋は寂しい存在にも温かい存在にもなるのです。

・放置型
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“放置型”はその名の通り、誰かが落とした片手袋がそのままの状態で道端などに放っておかれているものを指します。

「どうしてこんな所に落ちてるんだろう?」。放置型に出会うと落とした人の行動パターンや悲しさを想像してしまいます。落とした人も悲しいと思いますが、ぽつんと取り残された片手袋そのものも、どこか寂しげに見えてしまいます。

・介入型
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“介入型”は、落ちている片手袋を拾った人が見付けやすいよう目立つ場所に移動してあげる、というように、何らかの形で落とし主以外の人が介入している片手袋です。

介入型を見付けた時は、落とした人より拾った人の気持ちを想像してしまいます。人と人との見えない繋がりを想起させる点で、想像力を強く刺激される片手袋です。

冷たく思われがちな都会の人間関係ですが、落ちている手袋くらいはみんな普通に拾ってあげてるんですよね。

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放置型、介入型の注意点は、この分類はあくまで「片手袋観察者の主観的分類法」である、という事です。つまり、観察者が片手袋を発見した段階で放置型だったとしても、その後、誰かが拾ってあげて介入型に変化する可能性もあります。

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これらは全て同じ片手袋なのですが、僅か数日の間に様々な状態に変化しています。沢山の片手袋と出会う楽しみもありますが、一つの片手袋の移り変わりを観測する楽しみもあるのです。

※(例外)実用型
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放置型や介入型と違い、作業上の明確な目的の為、わざと片方だけになっているものもあります。例えばこれは魚をさばく際、包丁を持たない方の手で魚を滑らず押さえつける為に使われるようです。「片手袋」と命名してしまった以上、これも”実用型”として記録しています。実用型を記録していると手袋の用途の多様性を知る事が出来ます。

 分類第三段階(放置型①)

第三段階『状況・場所で分ける』放置型編

現在までに確認されている9種類を詳しく見ていきましょう。

・道路系(路肩等)
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これは数ある片手袋の中でも最も数の多いタイプです。

道路を走っているトラックから落ちてしまったような片手袋が、風に吹かれたり車に轢かれたりするうちに、路肩に辿り着き定着したようなものをよく見ますね。車道だけでなく、歩行者が何らかの理由で歩道に落としていったものも多いです。軍手類、ゴム手袋類、ファッション類など満遍なく存在します。

あまりに多いので研究を重ねていくと正直見付けても感動は薄いですが、年間通じて観察出来るのでやはり片手袋研究には欠かせない存在です。

このタイプの片手袋を写真に撮ろうと道路に少し出た場合、勘違いしてタクシーが止まってしまう事があるので迷惑を掛けないよう注意が必要ですよ。

また、道路系というと「高速道路や幹線道路には何故大量の片手袋が落ちているのか?」という謎があります。運転する人でこの疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか?

高速道路や幹線道路は、運送や工事関係のトラックの交通量が多いです。そういったトラックは荷台に軍手が無造作に置かれていたり、オイルキャップを保護する為に軍手が被せてある場合が多いのです。

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それが走行中に落ちてしまうんですね。こうして高速道路には沢山の片手袋が発生するのですが、難点は僕も運転中なので写真を撮る事が出来ないんです。片手袋研究家として、いずれビデオなどで記録せねばなるまい、と思っております。
・横断歩道系
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何故横断歩道付近で片手袋と出会う事が多いのでしょう?僕の頭には二つの相反する可能性が浮かんでいます。

一つ目の可能性。

信号が青になるのをボーっと待っているのか、横断歩道の反対側にいる人を観察しているのか、過ぎゆく車の流れを見ているのか、手持無沙汰で携帯をいじくっているのか…。

人が信号待ちの間に何を考えているのかは分かりませんが、沢山の片手袋が物語るのは「いずれにせよ横断歩道は人間の注意力が散漫になる場所である」という事です。

二つ目。

大袈裟に言えば「横断歩道は日常生活の中でも死に直結する可能性のある場所」です。一つの判断ミスで事故が起こりかねないのですから。だから人間は横断歩道で待つ時、渡っている時、注意力が高まっています。高まっているので、そこに落ちている異質なものに気付きやすいのではないか?

「片手袋が落ちている確率は他の場所と同じくらいだが、それを見付ける確率が高い」というのが二つ目の可能性です。

つまり一つ目は“落とす者の心理”、二つ目は“発見する者の心理”です。

答えは未だ出ていませんが、特に横断歩道中に落ちている場合、写真撮影が困難を極めるタイプの片手袋です。素材に偏りはないように思われます。ファンション類、ゴム手袋類、軽作業類、いずれもよく落ちています。なので、季節もあまり関係なく見掛けます。

渋谷のスクランブル交差点なんて、ひと冬にどれだけの片手袋が落ちては消えていくのでしょう?片手袋研究家としては、考えただけでも武者震いがしてきます。

・電柱系
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電柱は後に述べる介入型にも多いのですが、こちらは電柱の付け根にポツンと落ちているタイプの片手袋の事です。

手袋の素材は上の写真を見てもらえば分かる通り、軍手やファッション系、まんべんなく落ちています。

最も重要な「どうして電柱のそばで多数目撃するのか」という点ですが、犬におけるマーキングのように何か人間の本能的な行動と結びついているのかもしれません。が、偶然という説が最も有力であります。

うん。っていうか偶然。でも多いのは事実です。

・バス停系
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バス停はお金のやり取りが多い場所ですので、鞄やポケットからするりと片手袋が落ちてしまうのでしょう。なのでファッション類が多いのは分かるのですが、何故か軽作業類もバス停付近に落ちている事が多いんですよね。その理由については未だ解明出来ていません。

後ほど述べますが、介入型も多い場所です。

・雪どけこんにちは系

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これは近年、北海道在住のみかりんさんにより発見された新種。

みかりんさんは僕の活動を知り北海道で片手袋探索を始めて下さったのですが、当初、「北海道なら沢山あるだろう」と思っていたそうです。僕もそう思っていました。

ところが雪がすぐに降り積もってしまうので、落ちた片手袋がすぐに埋もれてしまい見付けにくい、という事実が判明したのです。これは東京在住の僕には絶対に気付かない、現地にお住まいの方ならではのリアリティのある報告でした。

しかし“現地にお住まいの方ならではのリアリティのある報告”はさらに続きます。季節は移り変わり北海道にも春が訪れると、雪が溶けて冬の間埋もれていた片手袋達が次々に出てきたのです!

これが北海道在住みかりんさんの発見した“雪どけこんにちは系片手袋”なのです!

“雪どけこんにちは系”は、春先の公園などで見つかる事が多いそうです。公園は雪が積もるスペースが多い上に、子供達が手袋を落としていく確率も多いのがその原因でしょう。

みかりんさんからは相当数の“雪どけこんにちは系”の実例を投稿して頂きました。これはもう分類図に加えるのに十分です。

※”雪どけこんにちは系”の写真は全て、みかりんさんより投稿して頂いたものです。

 分類第三段階(放置型②)

第三段階『状況・場所で分ける』放置型編~続き~

・海辺系(海岸等)
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こちらも近年発見された新種です。

ある日、僕は内房の漁師料理の店へ行きました。その店の前には小さな砂浜があり、食べ終わってからちょっと歩いてみる事にしました。砂浜に降りてからすぐに、上の赤い片手袋に出会いました。

「お、片手袋じゃん!意外な所で出会ったな!」

そんな気持ちで写真を撮っていると、家族が僕を呼びます。

「こっちにもあるよ~!」

急いでそちらに行ってみると、確かにあります。

(なんでこんな至近距離に二つもあるんだろ?)。疑問に感じて辺りを見回して驚きました!小さな砂浜のいたる所に片手袋があったのです!さらに注意してみると、海中にも幾つもあります。結局、僅か30分ほどで20個以上の片手袋を見付けました。以来、海岸沿いを歩く度に探してみたのですが、ほとんどの海岸で片手袋を見付ける事が出来ました。

海辺の片手袋の特徴としては、殆ど軍手である、という事です。港湾の作業で使われた軍手が流れ着いたのか、それともタンカーや漁船上で使われていた軍手なのか?あるいは、

♪名も知らぬ~遠き島より~

じゃないですけど、どこか遠くの国や島から流れてきたのか?いずれにせよ、都市部で出会う片手袋とは少し違う大きな物語を予感させる片手袋達でした。

また海岸だけでなく、漁港などでも多くの片手袋を見付ける事が出来ます。

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なのでこのタイプは現在追跡調査中です。ひとまず分類としては“海辺系(海岸等)”としておきます。

・籠系
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自転車などのかごに入っている片手袋です。

これは正直に言って、放置型の片手袋に分類して良いものか悩ましいタイプなのです。

かごに入っている片手袋が多い。この事は事実です。問題は何故片手袋がかごに入っているのか?という事。思いつくままに書いてみます。

①持ち主が意識的か無意識的か、自転車やバイクを止めて用を足しに行く際、かごに片方だけ手袋を置いていった為。
⇒この場合、暫くして持ち主が戻ってくれば再び揃いの手袋になるので、“一時的片手袋”と呼ぶ事も出来ます。

②自転車やバイクのかごに、「何年も入れっぱなしなんだろうな~」という状態の汚い雑巾が入っているのを見た事はないだろうか?
⇒あれと同じで、何らかの理由で手袋を片方失くした持ち主が、残ったもう片方の手袋をかごに入れたまま何年も放置している、という可能性。

③片手袋を拾った人が、傍にとめてあった自転車やバイクのかごに放り投げた。
⇒個人的にはこの可能性は薄いと思う。わざわざ片手袋を拾ってあげるような人が、面倒臭いからといってかごに放り投げるでしょうか?

だとすると①か②ですが、残念ながら結論は今の所出ていません。意識的か無意識的か。いずれにせよ第三者が介入していない為、便宜上、かごに入っている片手袋はやはり『放置型』に分類します。

・田んぼ系
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これは関東在住のうみがめさんが発見した新種です。

うみがめさんは以前田畑の多い地域に住んでいらして、田畑の周辺に片手袋が非常に多い事に気付いたそうです。とにかくうみがめさんが発見した数は圧倒的で、新種として分類図に加えるのに十分な数が集まりました。我々はこの新種を『田んぼ系』と名付けました。

田んぼ系は田んぼの脇や、中に落ちている事もあります。

農作業中に落ちるであろう事から、当然軍手類やゴム手袋類が多くなるが、それだけという訳でもありません。
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また、基本的には放置型ですが、
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このように田んぼの中や脇に立っている棒に挿さっている事もあります。これらに関しては、“介入型棒系”に分類すべきなのか、何か農作業特有の役割があるのか(つまり“放置型実用系”)、未だに解明されていません。

いずれにせよ、田畑周辺に片手袋が多い事は確実なのです。まだまだ謎も多いですが、とりあえず放置型に分類しておきます。
・駐車場系
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駐車場は荷台などに軽作業類片手袋を積んでるトラックが多用しますし、コインパーキングだとお金のやり取りもありますからね。

軽作業類は年中観察できますし、冬場はファッション・防寒類も多いです。余談ですが、駐車場って色んなものが落ちてますよね。土禁の車だと靴を脱いでそのまま置いて行ってしまったのだろうパターンも見かけますよ。

 分類第三段階(介入型①)

第三段階『状況・場所で分ける』介入型編

現在までに確認されている11種類を詳しく見ていきましょう。

・ガードレール系
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まずは介入型で一番ポピュラーなタイプから。冬場、まちを歩いていると本当によく見掛けるこのガードレール系。片手袋を拾った人が置いてあげる場所として、すぐに見つかる利便性が重宝がられるのでしょう。

ガードレールの支柱に挿してあるタイプが多いのですが、近年、その他の特殊なタイプが続々発見されています。
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まずこちらは、手袋の指の部分でガードレールに巻きつけてあるタイプ。「こういうやり方もあるのか!」と感心しました。
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こちらは折り畳み傘と片手袋が抱き合わさって、ガードレールに置かれているタイプ。これは少し特殊ですが、挿すのではなくただガードレールの上に置かれているタイプもよく見掛けます。
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最後は、近年最も衝撃を受けた片手袋。ビニール袋に入れてからぶら下げられたタイプ。もはや優しさを通り越して、日本人の梱包好き、おもてなしの精神、とかまで感じさせてくれる逸品でした。

また、手袋の種類に関して。ガードレール系は軽作業類やゴム手袋類などより圧倒的にファッション類が多いです。したがって目撃される季節は冬場に偏っています。
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しかしあらゆる分類から逃れて、数多くの例外が存在するのも片手袋の魅力。このようにゴム手袋のガードレール系も存在するので、注意が必要です。

・三角コーン系
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工事現場などの立ち入り禁止エリアに立っている三角コーンも、片手袋多発ポイントです。

このタイプの特徴は何と言っても、三角コーンと片手袋の組み合わせが醸し出す間の抜けたおかしみ。片手袋が帽子に見える為、どこか陽気なお調子者を思わます。

拾ってあげた人の優しさだけでなく、「これを見た人、笑うんじゃないかな?」的な、ちょっとしたいたずら心も垣間見えるのが楽しいです。

ただ残念な事に、このタイプは持続時間が非常に短いのです。どういう事かと言うと、三角コーンというのは何かの目印だったり注意を促したり具体的な役割を持って置かれている為、このようないたずら心は見つかり次第すぐに排除されてしまう傾向にあるのです

その為、片手袋鑑賞者はこのタイプを見付けたら、一刻も早く撮影しておかないと後で後悔する事になるでしょう。

よく見掛ける時期は通年、手袋のタイプも軽作業類からファッション類まで幅広く観察出来ます。

・電柱系
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放置型にも電柱系という分類が存在していますが、介入型は電柱の下ではなくぶら下げられている状態のものです。

電柱に巻き付けられているステンレスのバンドや紐などを利用して、とても上手にぶら下げられています。拾った人の創意工夫が感じられますね。

ところで電柱には大抵、標識や住所やチラシや迷い猫の紙なんかが貼られてますよね?電柱には人間の「掲示したい欲」を掻き立てる何かがあるのかもしれません。片手袋もその例外ではない、という訳です。

不思議な事にこのタイプは、何故か他のタイプに比べ何日もそこにあり続けるパターンが多い気がします。掲示板みたいに定期的にチェックを入れている人がいないからでしょうか?

基本的にはファッション類が多いですが、作業類を見掛ける事もあります。なかなか見ていて飽きないタイプですね。

・バス停系
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放置型にも多いバス停。落ちているものが多ければ、その場で拾われる可能性も高まります。

上の写真を見ても分かる通り介入型ガードレール系とも言える訳ですが、そもそもこの場所に発生した(落ちた)理由が明確なので、こういう場合は「バス停系」を優先させます。

放置型は軽作業類もファッション・防寒類も見られますが、介入型はファッション・防寒類が多いです。つまり観察しやすいい時期は冬ですね。

・棒系
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各種棒に刺さった片手袋。

棒。人間の原始的な記憶を呼び覚ます存在。

棒は恐らく人間が最初に手にした道具。『2001年宇宙の旅』でも猿が手にした骨の棒が、やがて宇宙船にまで進化していきます。

男は何歳になっても棒を見ると拾いたくなります。振り回したり、鉄柵に当ててカンカン鳴らしてみたり。立派に見える矍鑠とした老人だって恐らく同じ。

そしてまた、人間は棒の先端に何かを付けてみたくもなるのです。『民衆を導く自由の女神』、硫黄島や月に立てられた国旗…。棒の先端に括りつけられた瞬間、ただの布切れは特別な意味を持ちます。

もしあなたが拾い上げた片手袋のそばに棒が立っていたら…。片手袋が棒の先端に挿されるのはごく自然な流れなのです。そして実際、そのような光景を良く目にします。

しかし一つ問題なのは、棒の先端が片手袋の何指に入るかによって、その片手袋がもつ意味合いが変わってきてしまう、という事です。

特に上の真ん中の写真のように、中指が立ってしまった場合、外国の方の気持ちを考えるとドキドキしてしまいます。

万が一片手袋を拾って棒に挿す場合、気を付けたいものです。

・掲示板系
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駅や町内の掲示板に貼られた片手袋。目立つ、という意味においては一番かもしれません。

通常の介入型の片手袋より、拾ってあげた人は手間が掛かると思うのです。拾ってどこかに置くだけでなく、画鋲などで掲示板に留めてあげなければいけないのですから。

ところで、掲示板系片手袋のならではの楽しみがあります。

掲示板自体の色、既に貼られていた掲示物、画鋲の配置、そして片手袋。これらの要素が掲示板内で醸し出すコンポジションを鑑賞するのです。それはさながら、モンドリアンの線と色、龍安寺の庭の石同士、そういったものの緊張感を味わう行為に似ていますね?…ね?

やはりわざわざ掲示板に貼ってあげるのだから、軍手やゴム手袋は今までに見た事がないです。少し値段が高そうなファッション類が多いですね。

もう一つ重要なのは、“掲示板は意外に管理が厳しい”という事です。

まちの掲示板は雑多にプリントやポスターが貼られているように見えますが、全て自治体や町会から認可を受けたものだし、それをキチンと管理している人がいるのです。だから勝手に掲示物を貼ったりしても、一日経たずに剥がされてしまう事が殆どです。

そのせいか掲示板系の片手袋は、“片手袋の持続時間”が非常に短く、見付けた翌日にはなくなっている事が多いです。この点は三角コーン系と似ています。

 分類第三段階(介入型②)

第三段階『状況・場所で分ける』介入型編~続き~

・フェンス系
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金網やクーラーの室外機用の木製の柵など、各種フェンスにぶら下がった片手袋です。

洗濯バサミなどを使って網の目に丁寧にぶら下げられていたり、雑に突っ込まれていたり。拾った人の性格が透けて見えます。

フェンスにも色々ありますが、金網や柵というものは大体隙間から向こう側が見えます。

向こう側とこちら側、その中間に設置されたフェンスにぶら下がる片手袋。

落とし物かただのゴミか。人のものなのか、もう誰のものでもないのか。片手袋という存在が持つ不確定性を視覚的に感じる事が出来るタイプの片手袋なのかもしれません。

P.S 全くの余談ですが、1990年に広島市民球場に現れたあの“クモ男”は手袋をしていたようですが、ネットに片手袋を挟んで忘れていった、なんて事はなかったのでしょうか?
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・ゴミ捨て場系
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このタイプの片手袋は拾った人の心の揺れが見えて涙してしまいます。

片手袋を拾ったものの、急いでいてどこかに置いてあげる時間はない。しかし一度拾ってしまったものを再び路上に捨てるのも心が痛い。でも、恐らく落とした人が見付ける事はもうないし…。

そんな時フト辺りを見回すとすぐそばにゴミ箱やゴミ集積所が。路上に捨てるよりはせめてちゃんとゴミ箱に捨てた方が…。

仕方なくゴミ捨て場に置いていくのだが、“落とした人が気付いてやっぱり戻ってくる”という最後の可能性も捨てきれず…。そんな風に心が揺れ動いた末、拾った人の出したギリギリの決断が「ゴミ箱の口の部分にチョコンと置いておく」というものだった。

…妄想ですが、そんなストーリーがあったかもしれないゴミ捨て場周辺の片手袋。ゴミになりきらないような感じで置いてある様子を見る度、拾った人の優しさを感じるのです。

・室外機系
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これは最近まで分類に組み入れるか迷っていたんですよね。

だって「室外機の上に介入型が多い」なんて、それが何故なのかを論理的に説明できないじゃないですか?でも、事実冬場は多くのファッション類が室外機の上に置かれている訳です。

よくよく考えてみたら、拾った片手袋を置けるような場所って、都会にはあまりないのかもしれません。そんな中で室外機は貴重な「物を置けるスペースのある平たい場所」なんでしょうね。

なのでこれからはさらに理由を考えつつ、記録していこうと思います。

・植え込み&花壇系
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今まで出会った植え込みや花壇にある片手袋は、圧倒的にマンション前の植え込みばかりだったので、僕は「上の階の洗濯物が落ちたのだろう」と考えていたのです。だから“放置型”に分類していた訳です。

ところが上の左と真ん中の写真を見ると、その考えは誤りであったと思うのです。明らかに片手袋を拾った人が目立つように置いてますもんね。つまり“介入型”なんです。

実際ジョギングが趣味の知り合いに聞いた所、その方は皇居の周りを走っていて他のランナーの片手袋を見付けると、分かりやすいよう植え込みの上に置いておくのだそうです。

ただマンション前の植え込みの片手袋はやはり放置型だと思います。どうやら“植え込み系片手袋”は、放置型と介入型、両方の可能性があり得る、という事ですね。

また植え込みだけでなく、上の右の写真のように街路樹なんかに置かれたものもここに分類します。

・落し物スペース系
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スーパーや公共施設などに設けられた落し物スペースにある片手袋。

高確率で片手袋と出会うので、僕としては“天然物”というよりは“養殖物”の感じがして気が引けてしまいます。しかし、回転でも良いから寿司を食べたい日があるように、どうしても片手袋に会いたくなるとそういうスペースを覗く事にしています。

唐突ですが、私には夢がある。

東京駅とか品川駅とか、出来るだけ大きい駅の落とし物収容所を見学させてもらいたいのです。傘や携帯、財布は当然として、片手袋はかなり上位の収容数を誇る落とし物だと思います。そこに大量に並べられた片手袋を一度で良いから写真に収めたいのです!

大海原を縦横無尽に泳ぐ大間のマグロも迫力ありますが、養殖所で大量に繁殖したハマチが放り込まれた餌に反応して一斉にビチビチと海面で踊る姿も面白いですからね。

相変わらずよく分からない例え…。

ちなみに公共施設の落とし物スペースだけでなく、路上に突如誕生してしまう私設の落とし物スペースもあります。
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左は手書きの「おとしもの」の字と共に置かれた片手袋。右は落とし物が落とし物を呼び、拾った人がどんどんここに置いていってしまったパターン。こういうのが私設です。

片手袋分類図

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